三郎とおやすみ羊のBMW R1200GSで世界一周の大冒険
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王家の谷!!! / Valley of Kings
Day 815: 2012年10月20日
Luxor - Egypt (Bomerang Hostel)
82,141km
さて、今日はルクソールの西岸、王家の谷に行って見ます。
流石に自転車では暑くて死んでしまいそうなので、ツアーに参加です。参加メンバーは、ケンさん、つボイ先生、ナカタ、そしてワシの四人。そしてオランダ人のオジさん。ガイドはアラディンです。ミニバンに乗ってゴー!
ナイル川の東岸を10キロほど南に降ります。畑などが広がるのどかな風景。
橋を渡り西岸へ。
先ずは王家の谷の手前にある、「メムノンの巨像」を見学。
この巨像はかつてアメンホテプ3世の葬祭殿(ファラオの死後ミイラを作るために70日間だけ使用される)の入り口にあった巨像なんですが、葬祭殿は後のファラオのメルエンプタハ(ラムセス2世の子)の葬祭殿のための石材調達の為に解体されてしまって、野原になってしまったのだそうです。
そして巨像2対だけが残った。
我が王アクエンアテンの父にして第18王朝が一番栄えたときのファラオ、アメンホテプ3世の葬祭殿。さぞかし立派だったのでしょう。しかし、今はその面影を辿るのは難しい。
さて、次は王家の谷です。風景はこんな感じ。なんか荒涼としててワクワクするでしょ?
が、しかし、王家の谷へはカメラ持込禁止なんです。これはフラッシュを使ってはいけない王墓の中でフラッシュを使って写真を撮っていた観光客が多すぎたため、遺跡保存のため、カメラ持込を禁止したのです。
なので、カメラはミニバンの中に置いていきます。
ここではラムセス4世の墓(壁画がキレイ。色もよく保存されています)や、
ラムセス9世の墓(面白いデザイン、変な顔、変なポーズの絵があって楽しい!!)
ツタンカーメンの墓(追加料金100ポンド。本当に小さい。よくアレだけの副葬品が納められていた、なと思うくらいの小ささ。ツタンカーメン王のミイラが安置されています。見るべきものは、王のあとを継いだアイ王が亡くなったツタンカーメン王に「口開け」の儀式を施している壁画です。これで100ポンドは高い気もしますが、王とハーワード・カーターの偉業に敬意をこめて見学させていただきました。)や、
ラムセス1世の墓(結構深く掘ってあります。兎に角蒸し暑い!!)を見学。
「素晴らしい」、の一言に尽きます。
本当はラムセス6世の墓も見学したかったのですが、50ポンド増しですし、ツアーなので時間も限られているため、次回、に。
次はハトシェプスト女王の葬祭殿へ。
ここは有名な観光名所ですね。が、しかし1997年に悲劇があった場所でもあります。テロリストによる無差別乱射事件により、日本人を含む63名が命を落とされました。犠牲者の方のご冥福を祈ります。
葬祭殿なのでハトシェプスト女王の生前の功績を讃えるレリーフが盛りだくさん。プント(現在のソマリア辺りにあった国)との交易の図など。写真は有名な「プントの女王」のレリーフ。真ん中のレリーフがそれです。
葬祭殿からは砂漠からナイル河畔の緑、さらに東岸のカルナック神殿まで見渡せます。
所々色が残っているレリーフもあったり。
サーフボードらしきものを担いでいる兵士がいたり(ガイドのアラディン曰く)。
築3,500年にしては新しく見えますよね?
そうなんです、近代の地震によって倒壊してしまったので再建したのです。70パーセントは再建、だそうです。
もちろんここでもアメン神が幅を利かせてます。アメン神に捧げものをしている女王のレリーフがある入り口。当然ヒツジはアメンを越えるつもりです。
ハトシェプストはトトメス2世の正妻でしたが(彼女自身もトトメス1世の娘)、跡継ぎのトトメス3世は妾腹だったのです。トトメス2世は早世したため、幼いトトメス3世の共同統治王として君臨したのです。
女王の死後、トトメス3世により、彼女の名前や功績は記録から消された、と考えられています。実際に彼女のカルトゥーシュ(王の名前を囲む楕円形の枠)は削られています。
お葬式(ミイラを作る儀式、そして埋葬の儀式)を執り行うために、たった70日の為にこんなに立派な建物を造るとはすごいものです。
しかし、王がミイラになり、死後の世界へ行き、そして新しい王が即位する、という一連の流れは、エジプトではとても重要だったのです。
次は、アラバスター石工を訪ねてみました。古代エジプトから、アラバスター加工品はエジプトの特産。今も手作りを続けている職人がいます。大したものです。1つ欲しいですが、まぁ、持って帰るのが大変なのでやめておきます。
最後は女王の谷へ。ここは、王家の子女が葬られています。3つの墓を訪ねましたが、王家の谷のファラオの墓よりも装飾が丁寧なような気がしました。おそらく王が生きているうちに亡くなった王子の墓だったので、王の目が光っていたんですかね。王の墓は王の生前から作られているのでしょうが、王が亡くなった後は、手抜きしたのではないでしょうかね!?
ツアーは2時ごろに終了。なかなか内容の濃いツアーでした。もちろん、時間に制限があり、見たいところに時間をかけられない、など不都合もありますが、自転車で行ってたら、恐らく乾しあがっていたでしょう。タクシーと交渉するのはこのクソ暑い中ウンザリなので、ツアーに参加してよかったです。
一旦宿に戻り、鉄道駅に行って明日のアスワン行きのチケットを買って、昼飯。炭焼きチキンが絶品です。パンも胡麻ペーストも美味しい。
そしてナカタのドキュメンタリー映画に参加!! ナカタは映画監督なんです。世界を旅しながら、旅人にインタビューをして、ドキュメンタリー映画を作っている途中なんだそうです。実は昨日もカルナック神殿で撮影してたのです。
インタビューの内容は:
1. 愛とは、憎とはなんですか?
2. 善とは、悪とはなんですか?
3. 何故旅をしているのですか?
4. 世界の誰かにメッセージを。
です。ワシのインタビューはここから見れます。
映画の完成は3-5年後、だそうです。楽しみですね。
今日は昨日より天気が良く、夕暮れのナイルを楽しむ4人でした。
さて、明日は10時の列車でアスワンに行きます。ナカタとはここでお別れです。
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王家の谷、ハトシェプスト葬祭殿、女王の谷、よかったです。エジプトはやはり素晴らしい。もうすこし、保存の仕方を観光客も政府も考えなければいけませんが・・・。
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Luxor - Egypt (Bomerang Hostel)
82,141km
さて、今日はルクソールの西岸、王家の谷に行って見ます。
流石に自転車では暑くて死んでしまいそうなので、ツアーに参加です。参加メンバーは、ケンさん、つボイ先生、ナカタ、そしてワシの四人。そしてオランダ人のオジさん。ガイドはアラディンです。ミニバンに乗ってゴー!
ナイル川の東岸を10キロほど南に降ります。畑などが広がるのどかな風景。
橋を渡り西岸へ。
先ずは王家の谷の手前にある、「メムノンの巨像」を見学。
この巨像はかつてアメンホテプ3世の葬祭殿(ファラオの死後ミイラを作るために70日間だけ使用される)の入り口にあった巨像なんですが、葬祭殿は後のファラオのメルエンプタハ(ラムセス2世の子)の葬祭殿のための石材調達の為に解体されてしまって、野原になってしまったのだそうです。
そして巨像2対だけが残った。
我が王アクエンアテンの父にして第18王朝が一番栄えたときのファラオ、アメンホテプ3世の葬祭殿。さぞかし立派だったのでしょう。しかし、今はその面影を辿るのは難しい。
さて、次は王家の谷です。風景はこんな感じ。なんか荒涼としててワクワクするでしょ?
が、しかし、王家の谷へはカメラ持込禁止なんです。これはフラッシュを使ってはいけない王墓の中でフラッシュを使って写真を撮っていた観光客が多すぎたため、遺跡保存のため、カメラ持込を禁止したのです。
なので、カメラはミニバンの中に置いていきます。
ここではラムセス4世の墓(壁画がキレイ。色もよく保存されています)や、
ラムセス9世の墓(面白いデザイン、変な顔、変なポーズの絵があって楽しい!!)
ツタンカーメンの墓(追加料金100ポンド。本当に小さい。よくアレだけの副葬品が納められていた、なと思うくらいの小ささ。ツタンカーメン王のミイラが安置されています。見るべきものは、王のあとを継いだアイ王が亡くなったツタンカーメン王に「口開け」の儀式を施している壁画です。これで100ポンドは高い気もしますが、王とハーワード・カーターの偉業に敬意をこめて見学させていただきました。)や、
ラムセス1世の墓(結構深く掘ってあります。兎に角蒸し暑い!!)を見学。
「素晴らしい」、の一言に尽きます。
本当はラムセス6世の墓も見学したかったのですが、50ポンド増しですし、ツアーなので時間も限られているため、次回、に。
次はハトシェプスト女王の葬祭殿へ。
ここは有名な観光名所ですね。が、しかし1997年に悲劇があった場所でもあります。テロリストによる無差別乱射事件により、日本人を含む63名が命を落とされました。犠牲者の方のご冥福を祈ります。
葬祭殿なのでハトシェプスト女王の生前の功績を讃えるレリーフが盛りだくさん。プント(現在のソマリア辺りにあった国)との交易の図など。写真は有名な「プントの女王」のレリーフ。真ん中のレリーフがそれです。
葬祭殿からは砂漠からナイル河畔の緑、さらに東岸のカルナック神殿まで見渡せます。
所々色が残っているレリーフもあったり。
サーフボードらしきものを担いでいる兵士がいたり(ガイドのアラディン曰く)。
築3,500年にしては新しく見えますよね?
そうなんです、近代の地震によって倒壊してしまったので再建したのです。70パーセントは再建、だそうです。
もちろんここでもアメン神が幅を利かせてます。アメン神に捧げものをしている女王のレリーフがある入り口。当然ヒツジはアメンを越えるつもりです。
ハトシェプストはトトメス2世の正妻でしたが(彼女自身もトトメス1世の娘)、跡継ぎのトトメス3世は妾腹だったのです。トトメス2世は早世したため、幼いトトメス3世の共同統治王として君臨したのです。
女王の死後、トトメス3世により、彼女の名前や功績は記録から消された、と考えられています。実際に彼女のカルトゥーシュ(王の名前を囲む楕円形の枠)は削られています。
お葬式(ミイラを作る儀式、そして埋葬の儀式)を執り行うために、たった70日の為にこんなに立派な建物を造るとはすごいものです。
しかし、王がミイラになり、死後の世界へ行き、そして新しい王が即位する、という一連の流れは、エジプトではとても重要だったのです。
次は、アラバスター石工を訪ねてみました。古代エジプトから、アラバスター加工品はエジプトの特産。今も手作りを続けている職人がいます。大したものです。1つ欲しいですが、まぁ、持って帰るのが大変なのでやめておきます。
最後は女王の谷へ。ここは、王家の子女が葬られています。3つの墓を訪ねましたが、王家の谷のファラオの墓よりも装飾が丁寧なような気がしました。おそらく王が生きているうちに亡くなった王子の墓だったので、王の目が光っていたんですかね。王の墓は王の生前から作られているのでしょうが、王が亡くなった後は、手抜きしたのではないでしょうかね!?
ツアーは2時ごろに終了。なかなか内容の濃いツアーでした。もちろん、時間に制限があり、見たいところに時間をかけられない、など不都合もありますが、自転車で行ってたら、恐らく乾しあがっていたでしょう。タクシーと交渉するのはこのクソ暑い中ウンザリなので、ツアーに参加してよかったです。
一旦宿に戻り、鉄道駅に行って明日のアスワン行きのチケットを買って、昼飯。炭焼きチキンが絶品です。パンも胡麻ペーストも美味しい。
そしてナカタのドキュメンタリー映画に参加!! ナカタは映画監督なんです。世界を旅しながら、旅人にインタビューをして、ドキュメンタリー映画を作っている途中なんだそうです。実は昨日もカルナック神殿で撮影してたのです。
インタビューの内容は:
1. 愛とは、憎とはなんですか?
2. 善とは、悪とはなんですか?
3. 何故旅をしているのですか?
4. 世界の誰かにメッセージを。
です。ワシのインタビューはここから見れます。
映画の完成は3-5年後、だそうです。楽しみですね。
今日は昨日より天気が良く、夕暮れのナイルを楽しむ4人でした。
さて、明日は10時の列車でアスワンに行きます。ナカタとはここでお別れです。
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王家の谷、ハトシェプスト葬祭殿、女王の谷、よかったです。エジプトはやはり素晴らしい。もうすこし、保存の仕方を観光客も政府も考えなければいけませんが・・・。
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