三郎とおやすみ羊のBMW R1200GSで世界一周の大冒険
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デンデラ: ハトホル神殿 / Temple of Hathor. Dendera
Day 821: 2012年10月25日 Part II
Luxor - Egypt (Boomerang Hostel)
82,141km
アラディンさんに「デンデラで!!」と挨拶し、再びアリーの車に乗り込み、デンデラを目指します。近いのか、と思ったら、結構遠い。
途中ウトウトとし、目が覚めてもまだ到着しません。結局1時間以上走っていたのかな。
デンデラ神殿複合体にはいろんな神殿がありますが、メインはなんと言ってもエジプト1保存状態のいいといわれているハトホル神殿。ハトホルはホルスの妻にして愛と幸福の女神。
複合体にはいる正門は崩れかかっている、またこれが趣をかもし出してますね。
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これがハトホル神殿。建造当時の屋根がしっかり残っているのです。
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柱の上の部分に彫刻されているのがハトホル女神。顔は何故だか削り取られています。
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そのレリーフ、天井壁画も素晴らしい。プトレマイオス朝時の建造です。
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写真の真ん中の顔は比較的破壊を免れています。
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屋根があるので、自然光が届きにくいため、下からの照明がレリーフを闇の中に浮かび上がらせています。
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上に昇る階段があり、そこには光を取り入れる窓が太陽円盤が彫刻してあり、「光」も通路に向かって彫刻してあるのが面白い。
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階段横の壁には神官団のレリーフが。階段の磨耗具合に注目。2000年以上にもわたって訪れた人々によって石の階段がここまで磨耗したんですね。
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神殿の屋上まで登れます。神殿の一番高い部分は2003年以来閉鎖されています。これは観光客が転落死したためだとか。
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屋上にもハトホルの顔が柱に彫刻されていますが、磨耗しているというよりも軽く破壊されているように見えるんですね。
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レリーフにも槌かなんかで叩き潰した痕が残っていますし。
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レリーフやヒエログリフを叩き壊すのはどの古代エジプトの神殿などに見られるのですが、誰がやったのか、どんあ目的でやったのかは、いろんな説があって統一されていません。後のファラオに破壊されたとか、ローマ時代以降のキリスト教徒に破壊されたとか、定説はあります。
しかしワシはエジプトの神官がある計画を持って特定のレリーフ(人物や神々)や名前、文字などを叩き潰して消している、とう説が一案有力なんじゃないか、と思っています。
神殿にも「生命」が通っていて、その生命サイクルが終了したときにレリーフなどを破壊することによってシンボル的にその「生命」を断ち切る、というわけです。
そうでないと、見事に残っているレリーフと破壊されているレリーフをどうやって破壊者は選別したのか説明がつきません。
ここでも「守衛」がいちいちウザイ。自由に見て周れるのですが、勝手に案内し出して、「バクシーシ」ですからね。なので、守衛が話しかけてきたり、近寄ってくると撃退するのに疲れてしまいます。
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この神殿の面白いところは、空白のカルトゥーシュが結構あることなんです。削り取られたようには見えないので、意図的に名前を入れなかったのか。
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ハトホルはオシリスとイシスの神話、そしてセトとホルスの戦いの神話で重要な役割を果たします。おそらく以下のレリーフ群はオシリスが弟セトに殺害されたあと、妻イシスの魔力により復活するまでの過程を描いている、と思います。
バラバラにされたオシリスの遺体をつなぎ合わせ(男根だけは魚に食べられて見つからなかったので、練り物で造りました・・・)、呪文を唱えて復活させているところ。
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おそらくアヌビス神(オシリスとセトの妻であるネフティスの子供。冥界の案内人)がオシリスのミイラを作っているところ。
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オシリスの偽男根に鳥に扮したイシスが留ろうとしているところ。
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上の部分のレリーフはよく見ないとわからないのですが、鳥に扮したイシスと復活したオシリスが交わっているところ。これにより、ホルスが誕生するのです。
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下に戻るとアラディンさんもお客さんと来ていました。ちょっとだけ挨拶して、アラディンさんは仕事に戻ります。彼はガイドのプロとしてちゃんと仕事しています。
外に出ようとすると、神殿で入り口近くの守衛が「地下室のアラバスター像をみたか。クレオパトラに・・・」とまた付きまとってきます。「あ、そうだデンデラには地下室があって、電球に見えるレリーフがあるんだったけ? それとも違う神殿かな?」、なんて思ったのですが、守衛がウザイので外へでました。
外のレリーフもまた見事。
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面白いのもあります。
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見事な神殿ですね。
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が、しかし、先ほどの守衛が着いて来ます・・・。本当にウザイ。
これがクレオパトラ7世(かの有名なクレオパトラです)と彼女とユリウス・カエサルの子プトレマイオス15世(カエサリオン)のレリーフ。

ここでも先ほどの守衛が「クレオパトラ!」など自慢げに説明してくる始末。見リャぁ、わかるよ。
こんなに素晴らしい神殿を見学できる幸せな気分を台無しにしてくれる、守衛・・・。写真の右下端に写っているのが「奴」です。
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ヒエログリフも見事。
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本当に、素晴らしい遺産を相続しておきながら、それを活かしきれていないですね。もしバクシーシ(チップ)が欲しいなら、ワシらが気が付かないこと、見逃してしまうものを教えてくれるとか(それも仕事のうちだと思うのですが)、ちょっと努力をするべきですね。「ワオ!」って言わされたら、自然にチップをあげたくなる、っていうもんです。
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ちょっとウンザリ気味に神殿を後にします・・・。
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神殿複合体の入り口脇には「ベス神」がいました。こいつは面白い姿でキモ可愛いくて好きです。
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アリーの車に乗り、一路ルクソールを目指します。相変らず運転が荒い・・・。プロとして駄目でしょう、我々の安全を考えないと。
2時半にはルクソールに到着。宿のオマールはしっかりワシらのダハブ行きのバス・チケットを買っておいてくれました。
4時半までブログのアップをして、オマールやケンさんに別れを告げてつボイ先生とワシはバス乗り場へ向かいました。
が、しかし、「ダハブ行きのバスは故障してキャンセル!。」、と!!
しっかり返金してもらい、宿に戻るワシら。オマールもケンさんもワシ等が帰ってきたことを喜んでくれました。
こうなればダハブ行きは止めにして、ケンさんもカイロに明日飛ぶので、ワシらも明日夜行列車でカイロに向かいましょう。
夕方、飯を食いに街に出ると、明日はイスラム教最大級の祭事「犠牲祭」なので、屠られ行く羊たちが街のそこかしこにつながれていました。ちょっと切ない気分になりましたが、まぁ、これも仕方のないことです。羊たちも食肉となるために育てられてきたんですから、ね。
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なので夕飯は羊肉の煮込みをありがたく頂きました!!! ご馳走様です。
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ダハブで恋に落ちる計画は無くなってしまいましたが、まぁ、これも運命。きっと面白いことが我々の前に待ってるはずですね。
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82,141km
アラディンさんに「デンデラで!!」と挨拶し、再びアリーの車に乗り込み、デンデラを目指します。近いのか、と思ったら、結構遠い。
途中ウトウトとし、目が覚めてもまだ到着しません。結局1時間以上走っていたのかな。
デンデラ神殿複合体にはいろんな神殿がありますが、メインはなんと言ってもエジプト1保存状態のいいといわれているハトホル神殿。ハトホルはホルスの妻にして愛と幸福の女神。
複合体にはいる正門は崩れかかっている、またこれが趣をかもし出してますね。
これがハトホル神殿。建造当時の屋根がしっかり残っているのです。
柱の上の部分に彫刻されているのがハトホル女神。顔は何故だか削り取られています。
そのレリーフ、天井壁画も素晴らしい。プトレマイオス朝時の建造です。
写真の真ん中の顔は比較的破壊を免れています。
屋根があるので、自然光が届きにくいため、下からの照明がレリーフを闇の中に浮かび上がらせています。
上に昇る階段があり、そこには光を取り入れる窓が太陽円盤が彫刻してあり、「光」も通路に向かって彫刻してあるのが面白い。
階段横の壁には神官団のレリーフが。階段の磨耗具合に注目。2000年以上にもわたって訪れた人々によって石の階段がここまで磨耗したんですね。
神殿の屋上まで登れます。神殿の一番高い部分は2003年以来閉鎖されています。これは観光客が転落死したためだとか。
屋上にもハトホルの顔が柱に彫刻されていますが、磨耗しているというよりも軽く破壊されているように見えるんですね。
レリーフにも槌かなんかで叩き潰した痕が残っていますし。
レリーフやヒエログリフを叩き壊すのはどの古代エジプトの神殿などに見られるのですが、誰がやったのか、どんあ目的でやったのかは、いろんな説があって統一されていません。後のファラオに破壊されたとか、ローマ時代以降のキリスト教徒に破壊されたとか、定説はあります。
しかしワシはエジプトの神官がある計画を持って特定のレリーフ(人物や神々)や名前、文字などを叩き潰して消している、とう説が一案有力なんじゃないか、と思っています。
神殿にも「生命」が通っていて、その生命サイクルが終了したときにレリーフなどを破壊することによってシンボル的にその「生命」を断ち切る、というわけです。
そうでないと、見事に残っているレリーフと破壊されているレリーフをどうやって破壊者は選別したのか説明がつきません。
ここでも「守衛」がいちいちウザイ。自由に見て周れるのですが、勝手に案内し出して、「バクシーシ」ですからね。なので、守衛が話しかけてきたり、近寄ってくると撃退するのに疲れてしまいます。
この神殿の面白いところは、空白のカルトゥーシュが結構あることなんです。削り取られたようには見えないので、意図的に名前を入れなかったのか。
ハトホルはオシリスとイシスの神話、そしてセトとホルスの戦いの神話で重要な役割を果たします。おそらく以下のレリーフ群はオシリスが弟セトに殺害されたあと、妻イシスの魔力により復活するまでの過程を描いている、と思います。
バラバラにされたオシリスの遺体をつなぎ合わせ(男根だけは魚に食べられて見つからなかったので、練り物で造りました・・・)、呪文を唱えて復活させているところ。
おそらくアヌビス神(オシリスとセトの妻であるネフティスの子供。冥界の案内人)がオシリスのミイラを作っているところ。
オシリスの偽男根に鳥に扮したイシスが留ろうとしているところ。
上の部分のレリーフはよく見ないとわからないのですが、鳥に扮したイシスと復活したオシリスが交わっているところ。これにより、ホルスが誕生するのです。
下に戻るとアラディンさんもお客さんと来ていました。ちょっとだけ挨拶して、アラディンさんは仕事に戻ります。彼はガイドのプロとしてちゃんと仕事しています。
外に出ようとすると、神殿で入り口近くの守衛が「地下室のアラバスター像をみたか。クレオパトラに・・・」とまた付きまとってきます。「あ、そうだデンデラには地下室があって、電球に見えるレリーフがあるんだったけ? それとも違う神殿かな?」、なんて思ったのですが、守衛がウザイので外へでました。
外のレリーフもまた見事。
面白いのもあります。
見事な神殿ですね。
が、しかし、先ほどの守衛が着いて来ます・・・。本当にウザイ。
これがクレオパトラ7世(かの有名なクレオパトラです)と彼女とユリウス・カエサルの子プトレマイオス15世(カエサリオン)のレリーフ。
ここでも先ほどの守衛が「クレオパトラ!」など自慢げに説明してくる始末。見リャぁ、わかるよ。
こんなに素晴らしい神殿を見学できる幸せな気分を台無しにしてくれる、守衛・・・。写真の右下端に写っているのが「奴」です。
ヒエログリフも見事。
本当に、素晴らしい遺産を相続しておきながら、それを活かしきれていないですね。もしバクシーシ(チップ)が欲しいなら、ワシらが気が付かないこと、見逃してしまうものを教えてくれるとか(それも仕事のうちだと思うのですが)、ちょっと努力をするべきですね。「ワオ!」って言わされたら、自然にチップをあげたくなる、っていうもんです。
ちょっとウンザリ気味に神殿を後にします・・・。
神殿複合体の入り口脇には「ベス神」がいました。こいつは面白い姿でキモ可愛いくて好きです。
アリーの車に乗り、一路ルクソールを目指します。相変らず運転が荒い・・・。プロとして駄目でしょう、我々の安全を考えないと。
2時半にはルクソールに到着。宿のオマールはしっかりワシらのダハブ行きのバス・チケットを買っておいてくれました。
4時半までブログのアップをして、オマールやケンさんに別れを告げてつボイ先生とワシはバス乗り場へ向かいました。
が、しかし、「ダハブ行きのバスは故障してキャンセル!。」、と!!
しっかり返金してもらい、宿に戻るワシら。オマールもケンさんもワシ等が帰ってきたことを喜んでくれました。
こうなればダハブ行きは止めにして、ケンさんもカイロに明日飛ぶので、ワシらも明日夜行列車でカイロに向かいましょう。
夕方、飯を食いに街に出ると、明日はイスラム教最大級の祭事「犠牲祭」なので、屠られ行く羊たちが街のそこかしこにつながれていました。ちょっと切ない気分になりましたが、まぁ、これも仕方のないことです。羊たちも食肉となるために育てられてきたんですから、ね。
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