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三郎とおやすみ羊のBMW R1200GSで世界一周の大冒険

   
カテゴリー「2009 Cape York, Australia FNQ」の記事一覧
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ここ数年でCape Yorkにもかなり開発の手が入り、昔ほどTipにたどり着くのはハードでは無くなった。特にArcher RiverやBramwellまではダートも地均しされている場所が殆どで、所々舗装路すらある。メイン・ロードのPeninsula Development Road (PDR)は数年の内に全線舗装されてしまうだろう。BramwellからOld Telegraph Line Track (OTL)とバイパスに分かれる。昔電信のラインを通す為に創られたのがOTLだ。これはまだまだ昔と変わらぬSingle Trackで砂地、河越、ギャップありとハードな状態のまま残されている。本当にCape YorkがCape YorkらしくなるのはOTLに入ってからだ。そんなハードな道を行き帰り通りたくないという人には、今ではバイパスが有る。色々な人の話ではバイパスよりもOTLの方がまだましらしい。だったとしたら何のためのバイパスなんだろうか?って思うでしょ。これは、まぁ、Cape Yorkは雨季と乾季に分かれているため、雨季に道が水没したりサイクロンでぐちゃぐちゃにされたりで、毎シーズン状況が変わるんだよね(当然雨季には車やバイクが通れない)。PDRやバイパスはRoad Workでコンディションが整えられるんだけど、全線にメンテナンスが行き届いているわけでもないので、シーズンによってはかなり荒れてるってこともあるというわけ。

Day 7

20/AUG/2009 Musgrave to Bramwell Junction
ODO Meter 12,669.8km
6:00am 起床
8:30am Musgrave 出発
10:00am Coen 108.5km/5.31L
11:20am Archer River 65.2km / 3.24L + ジェリ缶に3.6L
3:00pm Bramwell Junction 到着
ODO Meter 13,007.6km (本日の走行距離337.8km)
平均燃費: 173.7km / 8.55L = 20.32km / L

痛みと寒さであまり寝付けなかったが気持ちは前へ進むことへ固まった。バイクのフォークのねじれを直そうかと思ったけど、とりあえず問題なく動くから触らないことにする(フォークは既定トルクで閉めないとサスの動きがスムーズに行かなくなる場合があるから、とりあえずTipまでこのままで行くことに)。マッドガードは「フンヌ!」と力を込めて押し上げたら(肩の痛みを堪えてね)、元に戻った。ヘッドライトはステーが曲がってるから、少し修正したけど、これは特に走りに支障が無いからもっと落ち着いたら直そう。

朝飯のミューズリ・バーを食べて、テントを撤収。バイクに荷物を積んで、いざ今日の目的地Bramwell Junctionまで目指す。

仕入れた情報では、Bramwellまでは比較的フラットなダートが続くとのこと。普段ならば100キロ巡航でも問題ないが、負傷を抱えてるワシは慎重に80キロ以下のスピードで進む。ところどころ舗装路があったりで、何年かの内にCape Yorkに四駆やオフロードバイクでなくても来れるようになる日が来そうだ。

coen02.jpgcoen01.jpg10時前くらいにCoenに到着。ここはMusgrave等よりも大きな集落だ。Service Stationでガソリンを入れてコーラを飲む。店のオバちゃんにこの先のロードコンディションはどうかと訊ねると、やはりBramwellまでは今までと同じフラット・ダート(にコルゲーション砂地少々)で、Bramwellより先は“Very Sandy”とのこと。Sandyか、砂地は苦手なんだよね・・・。
店先でコーラを飲んでいたら、Kawasaki KLX650にビッグタンクを付けたオージーライダーが来た。このCape Yorkではじめて遭遇したライダーだ。彼はTipから南下してきたとのこと。Old Telegraph Line Track (OTL)とバイパスの状況を聞いたら、バイパスのほうが荒れていて(コルゲーションが物凄いらしい)、OTLはゆっくり進めば問題なしだって。上のほうには結構沢山ライダーがいるらしい。どうやらワシは他のライダーより1・2日遅れて出発したみたいだな。当初の目論見では、Musgraveあたりで他のライダーたちと出会い、一緒に北上できる思ってただけど、外れた。

それにしてもここまで来ると陽射しがきつい。まだ午前中なんだけど、日陰にいないとすぐにやられてしまいそうな陽射しだ。水分も補給したし、さぁ、先に進むぞ。

archer01.jpgarcher02.jpgarcher03.jpg







11時20分にArcher Riverに到着。ここではにあの有名な(?)Archer Burgerが食べられるのだ。何が凄いって、そのボリューム。10ドルするけど、Cape Yorkはどこも物価が高いから、妥当な値段だろう。Archer Burgerを注文し、木陰で休息。やぁ、ここまで来たんだなぁ、なんてちょっと感慨に耽ってみる。そしたら、来ましたよArcher Burger。なるほどこれはデカイ。崩さずに食べるのは至難の業だな。ソースで手がべたべたになりながらバーガーをほおばる。美味い。オージー食の醍醐味だな、この豪快なバーガーは。
archerburger.jpg給油をしようとバイクを給油所にもっていくとSuzuki Vitara 4WD(四駆ね)に乗ったオージーが話し掛けてきた。彼の名はMark。シドニーから四駆で来たそうだ。彼はかなりハードなCreb Trackなどを走破してきた為、サスとベアリングを駄目にしてWeipaで修理するのに1週間部品を待って、結局Tipまでいけなかったそうだ。残念。MarkはシドニーではDR-Z400に乗っていていろいろバイクの話で盛り上がる。Cape Yorkから帰って来たら是非Tipの写真を送ってくれと名刺を渡された。

そうこうしているうちにArcher Riverに着いてから1時間くらいたったかな?いい休憩になったし、さぁ、いくぞ。Archer RiverからBramwellまで165キロは給油できないので、念のためにジェリ缶に3リットルガソリンを入れてみた。

以前にはArcher Riverの河越はCape Yorkの難所の一つだった。だが、今ではコンクリートの橋が掛かっていて、全く問題なく渡れる。しかもArcher Riverから21キロくらいはズーッと舗装されている。うーん、今のワシには楽なほうが有り難いんだけど、なんか拍子抜けするよね。

dirtroad.jpghitsuji_and_tower.jpghitsuji_and_flower.jpg 







51キロ走ったところで、今まで走ってきたPeninsula Development Road(PDR)とTelegraph Roadの分岐点に来た。PDRをそのまま西北に進むとWeipaへ。Telegraph Roadを北上するとBramwellへと分かれる。Telegraph Roadに入るとコンディションは幾分か悪くなってくる。また蟻塚の規模も数も半端なくなっていく。Bramwell手前の20キロはコルゲーションが結構ひどく80キロ以上出さないと逆にバイクが安定しない。3時半過ぎにBramwell JunctionのRoadhouseに到着。


bramwell01.jpgbramwell02.jpgRoadhouseの前でランドクルーザーに乗ったおっさんたちと話す。OTLで北上してバイパスで南下してきたところだそうだ。おっさん曰く、バイパスはコルゲーションがキツ過ぎてOTLで南下してきたほうがマシだとのこと。OTLは砂地、河越等等あるけれど、比較的走りやすかったとのこと。10人くらいのライダーを見かけたし、スクーターに乗った女の子もいたって!スクーター?まじかよ、おっさん(その真相はその後明らかに)。
Roadhouseのオバちゃんも今日ゆっくりして明日朝からフレッシュな状態でOTLを攻めれば問題なくBamagaまで明日たどり着けるとのこと。なるほど、ミンナOTLのほうが良いというな。

bramwell03.jpgbramwell04.jpgrear_tyre.jpgキャンプ場にテントを張り、ちょっと体を休めてから、Roadhouseでメシを食う。ここまで来ると、バーガー以外に食うものはない(ステーキとかあるけど高くて手が出ない)。オバちゃんが気を利かせてテレビをつけてくれた。こんな所でもテレビが写るとは。久しぶりにDeal or No Dealを見ながらバーガーを食べる。そうそう、Lakelandから先のRoadhouseでは電気をディーゼルエンジンのジェネレーターで自己供給している。だから、キャンプ場は夜11頃までジェネレーターの音で結構うるさい。

メシを食い終わって、テントに戻り、バイクのネジ類の緩みを確認してると、おっさんが話し掛けてきた。おっさんも若い頃はバイクに乗ってたとのことで、興味津々のようだ。「転倒してフォークがねじれてる」んだって話すと、「直してやろうか?」と。そうしたら、また別のおっさんもやってきて直すのを手伝うという。うーん、どうしようかな?今のところ走るのに支障は無いけど、流石にハンドルが真っ直ぐじゃないのは疲れるしな。おっさんたち自信ありそうだし、ここはやりますか。工具をだしてブリッジを緩めて、タイヤとハンドルをグイグイってやって調整をする。テントに着いてた紐でホイールが前後真っ直ぐになってるか確認して、ネジを締めなおす。お、かなりいい感じだよこれは。少しハンドルの右側が曲がってるようで完璧に真っ直ぐにならないけど、目より全然いい。ちょっとそこら辺を試運転してみたけど格段に走りやすくった。だけどなんかサスの動きがギクシャクしてるような??? 締めすぎか?ちょっとネジを緩めて終了!これで痛めている右肩への負担も減るかな?
おっさんたちも明日はOTLで北上しEliot Fallでキャンプするとのこと。ワシはBamagaの先Seisiaを目指すので、途中までは一緒だな。

bmw01.jpgbmw02.jpgbmw03.jpgキャンプ場を散策してたらBMWのバイク3台(R1200GS2台とF650GS1台)発見。彼らはバイパスだけでOTLは行かなかったとのこと。バイパスはコルゲーションもひどいけど、結構深い砂地もあり、3-4回転倒したそうだ。流石にR1200GSともなると1人ではもちろん2人でも砂地では起こすのが難しく、3人がかりでようやく起こせたとのこと。バイパスはNorthern とSouthernに分かれているけど、Northern の部分はRoad Workでかなり均されてるから走りやすいけど、Southern結構荒れてる状態。これは完璧にOTLで北上で決まりだな。
hitsuji_and_tora.jpg
星空を見ながらCape Yorkの難関OTLに想いを馳せるのだった。(Day8に続く)
 

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Cape Yorkというダートライダーの聖地があると知ったのは、丁度15年前師匠とマックスとでブリスベンまで向かうワシにとって初めての長期ツーリングでのことだった。
当時は今と違ってインターネットは無いわ携帯電話も無いわで情報が限られていたし、Cape York自体の開発も全然ない状態だから当然今よりコンディションは更にラフ。そこを目指すことなんて全く思いもしなかった。
だが、Cape Yorkに挑戦した様々な英雄たちの話を聴いては興奮したものだ。
15年経ち、ライダーとしても成長し、世界一周を目指す自分としてCape Yorkに挑戦してみたくなった。また会社の有給休暇を利用して行って帰って来るにも丁度いい距離(往復7500キロくらい)なのもワシをCape Yorkへ駆り立てた。
っていってもずーっとオンしか走ったこと無いから、ダートは素人。今年の4月になってホンダXR250Rを購入してダート・トレーニング・コースに参加したり、LithgowやWataganなどのダートで練習を積んだ。
車にバイクを積んでケアンズまで行こうかとも考えたが、結局Suzuki DR650SEを購入し、シドニーから全行程バイクで往くことにした。そうそうDR650を “孫市”と命名(スズキだからね。わかる人にはわかるよね)。
残念なことにCape Yorkではタンマリ遭遇するであろう砂地の練習を出来なかった。6月から7月にかけて風邪でダウンし体力も衰えた状態で8月を迎えてしまった。はたして大丈夫か?

Day 6
19/AUG/2009 Cairns to Musgrave
ODO Meter 12,223.6km
6:45am Cairns出発 / 給油 146.9km / 9.98L
8:00am Mareeba 63.6km / 2.97L
9:00 Mt Carbine 68.9km / 2.77L
10:30 Lakeland 113.6km / 5.90L
12:30 Laura 59.7km / 2.89L
3:00pm Hann River 76.5km / 3.15L (これがかわいい姉ちゃんか?)
4:00pm Musgrave 61.7km / 3.15L
ODO Meter 12,669.8km (本日の走行距離446.2km)
平均燃費: 19.18km/L

6時45分にCairns Central YHAを出発。かの有名なキュランダを越えてコーヒーで有名なマリーバへ。キュランダまでのワインディングはなかなか楽しいが、新品のオフロードタイヤのグリップ性能や荷物の不安定さで押さえ気味でコーナーを攻める。8時にマリーバ到着。給油しMiloバーを食べて更に北上する。Mt Carbineという小さな町で給油。ここら辺りから俄然蟻塚の数が増えてきた。

Lakeland.jpgLakeland02.jpg10時半にとうとうCape Yorkの入り口Lakelandに到着。給油し菓子パンを食べてエネルギー補給しダートに備える。サイドミラーを外そうかと思ったけど、そのまま付けていくことに。さぁ、行くぞ!

Lakelandを出てすぐに赤いダート道に変わる。「うぉおおー、とうとう来たぜー!」って興奮したらすぐに舗装路が現れる。あれ?こんなもんなのかCape York?それからダートと舗装路が交互に暫く続く。Lauraまですでに10キロを切ってもそんな感じ。だーともフラットダートで全然100キロ以上で飛ばせるし、なんか拍子抜けで緊張感も緩まっていく。ケアンズのInformationで「Cape Yorkではゆっくりいけ、飛ばしすぎるな」とアドバイスを受けたけどすっかり忘れてしまった。Lauraまで6キロ位のところでダートに切換る。なんとなく今までとは様子が違うので、「おっ、とうとう来たか!」
でもスピードは100キロのままだったんだよね・・・。
時間は11時半、このまま行けば今日の目的地Musgraveより奥地に進めるななんて甘い考えをしながら走ってた。
舗装路からダートに切換った瞬間、ちょっと深い砂地があってハンドルを取られた!バイクが左右に大きく揺れる。なんとかホールドしようとするが既に修正不可能で100km/hの大転倒!「ガッシャン!ゴ、ゴゴゴゴっ!!!!」、砂モクモクモク・・・。やっちまったよ、初日から、結構な大コケ。
ゆっくりと立ち上がり、バイクに歩み寄る。あらら、さっきまでの勢いはどこいった。幸運にも車が通りかかって、止まってくれた。バイクを起こすのを手伝ってもらって、あとはダメージアセスメント。フロントは傷だらけ。リアの右ウインカー、左サイドミラー破損。リアのキャリアバッグを止めてあったたいラップが全部切れてブランブラン。まぁ、あのスピードで転倒した割にはダメージは少ないな。
ダメージを確認してる最中に、Weipaでウミガメを調査しているケアンズ在住のPaulが止まってくれた。Paulもバイク乗りでいろいろ親身になってくれた。
「じゃぁ、エンジン掛けてみるか」とニュートラルを探すけどなかなか見つからない。Paulとバイクを押したりしてなんとかニュートラルに入る。おもむろにセルを押すと、全くの無反応。ライトも付いてるし電気系統は死んでないんだけど、全くの無反応。時刻は12時近くでCape Yorkの陽射しは冬場とはいえかなり厳しい。気温は30度を越す。
でもここで慌ててはいけません。おそらく砂がキルスイッチにたまってスイッチがオフの状態になっているんだうと見当をつける。
キルスイッチを分解して砂を取り払ってもう一度セルを押す。でもまだ無反応。ムムムム、これはヒューズか?とヒューズをチェックするが切れていない。もう一度キルスイッチを分解して、PaulのWD40をプシュー。紙でキレイに拭いて、もう一度セルを押す!キュルキュル、ブォン!やったぁー、かかったー。
有難うPaul。君がいなかったら、炎天日の中もっと苦労したことだろう。でも1時間くらいの時間と体力をこここで消費する。荷物を積み直して、Lauraへ向けて再出発。だがこのまま無事にはすまなかったのだ。

Laura01.jpgLaura02.jpgコケた後はビビってもう速く走れない。ゆっくりゆっくり走って(60キロくらいで)Lauraへ到着。 LauraのService Stationで給油後フロントタイヤとリムの間に詰まった小石を取り除く。エアープレッシャーを下げて、ドライバーでぐりぐりと取り除く。タイヤにエアーを入れて、あそうだ、ワシ自身にも給油をしないとね。ハムとトマトのホットサンドをホオバリ、自分のダメージアセスメント。
ヘルメットのヒサシが割れ、口元のベンチレーションも半分取れかかり、結構傷が入ってる。顔面もかなり強打したってことだな。

さっきまで興奮してて気づかなかったが、右肩とアバラが痛む。首も痛いし、右内腿も痛い。バイクも良く見るとフォークがねじれているみたいで、タイヤが車体の線と真っ直ぐじゃない。フロンとマッドガードも変に曲がってるし・・・。柱にタイヤを当てて思いっきりハンドルを切って真っ直ぐにしようとするが、全然ダメ。けってもダメ。うーん、フォークはトリプルクランプを緩めて元に戻せば良いけど、マッドガードとかは買い替えかな?ヘッドライトも曲がってるし・・・。

メシを食って落ち着くと、痛みはますます激しくなってきた。今ならケアンズまで1日で戻れる。ほとんど舗装路だし、引き返すなら今だ。昼を少し周ったところだけど、Lauraで一泊してケアンズまで引き返すか・・・。初日で、しかも本格ダートに入る前にリタイヤなんて情けないぜ。炎天下の中Soloを飲みながら考える。

でも、まぁ、せっかくここまで来たんだから、とりあえず今日の目的地Musgraveまで行って一泊して考えることに。Musgraveからならケアンズまで一日で帰れる。明日の朝、身体の調子次第で先に進むか戻るか決めよう。さぁ、出発だ!

hanriverrh01.jpghanriverrh02.jpg3時にHann Riverに到着し給油。以前聞いていたかわいい姉ちゃんがいると聞いていたが、多分ここの娘だな。自分自身の写真はなかなか撮れないので、娘に撮ってもらった。
慎重に慎重に走行を重ね、4時にMusgraveに到着。Lakeland以降の集落はLauraはかろうじて村っていうところだが、後はService Station (Roadhouse)以外にはほぼ何も無い。そうそう、Lakelandを過ぎてからダートなんで、ガソリンはRoadhouseがある度に満タンにするようにしている。転倒してタンクに穴があくかも知らないしね。満タンにしておいたほうが安心だし、給油は休憩にもなるしね。ダートは相変わらずフラットダートだけどコルゲーションと砂・砂利がところどころあって転倒後のトラウマが支配しているワシにはエラくしんどかった。普段だったらたいしたこと無いんだけどねェ…。コケるとしばらく運転がへタッピになる。
それにしても蟻塚が半端なくあるしデカイ。一体どれだけのシロアリが生息してるんだ?蟻塚の色も回りの土を使って創っているから色々な色がある。赤っぽいのとか、白っぽいのとか、黒っぽいのとか。 
musgrave01.jpgmusgrave04.jpgmusgrave02.jpg

  





musgrave03.jpgmusgrave05.jpgMusgraveのキャンプ場でテントを張ってシャワーを浴びる。鏡を見ると顔からも血を流してるではないか・・・。右内腿も内出血してて大きなあざが出来そうな感じ。ここには四駆キャンパーと大型四駆でのツアー客(お年寄りが多い)がキャンプをしてる。独りきりで来てるのはワシだけだな。いろいろな人から挨拶をもらい、何人かの人とお話をする。ヤハリ一番上まで目指すべきだと考えがまとまってくる。
Service Stationでメシを注文し(チキンサンドイッチ)食い終わったら、明日に備えて速攻で就寝(8時!)。痛みがひどいのでパナドールを飲んで痛みを消さないと寝れなかった。またMusgraveは結構夜の冷え込みがキツカッタ。寝袋は持ってこなかったので、寝袋のライナーだけじゃ寒かった。Tシャツとかを重ね着して寝ようとするが痛みと寒さであまり深くは眠れない。そうこうしているうちに朝の6時を迎えて、起床することにする。
musgrave06.jpgmusgrave07.jpg







musgrave08.jpgmusgrave09.jpg

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8月14日(金)から9月4日(金)までシドニーから豪州大陸最北端Cape Yorkまでバイクで独り旅をしてきた。
Cape Yorkとはケアンズから更に北、1000キロ間のハードなダート(砂、砂利、コルゲーション、バンク、河越えなど)ワニ、蛇などの危険な野生動物が生息地帯を斬り抜けて行くそれはそれはタフなところ。
Cape Yorkを制覇することは四駆やダートバイクを乗る人には一つの憬れである。
というわけで、ここではとりあえずシドニーからケアンズまでの過程を纏めてみた。

Day 1
14/AUG/2009 Darlinghurst to Yamba NSW
ODO Meter: 9,435.5km
7:30am Darlinghurst 出発
8:00am Chatswoodにて給油
10:00am Raymond Terrace (off New Castle): 167km / 6.90L
12:20pm Taree: 148.8km / 7.28L
15:30pm Coffs Harbour: 217.3km / 10.62L
17:30pm Yamba YHA 到着 
ODO Meter 10,115.9km (本日の走行距離 680.4km)
平均燃費: 21.496km/L

cbf373ad.jpegMagoichi01.jpg1b850550.jpeg

 





昨日のうちに荷物を詰めたけど、まだまだ重いので減らすことに。サドルバッグも拡張しないでコンパクトに収めることが出来た。でも流石に重いな。ちょっと低速ではふらつきそうになるな。道々バランスとか考えて荷物を積み直すかな。
まずはChatswoodにて給油だな。思えば15年前の旅もChatswoodで休息したかな(師匠の5ドルのバッグが壊れてChatswoodにて新しいのを買う為に)。いつものPacific Hwy上のCaltexで給油して一気に北上!
だがNew Castle からTareeの間Road Workが多くて時間がかかる。
そうそう、New Castleからちょいと北に上がったRaymond Terraceって言う町で給油してマックにて昼食。今回は昼飯はFast Food店に世話になることが多そうだな・・・。
サドルバッグの重みでサイドカバーがマフラーに当たって溶けているのを発見。うーん、ちょっとショックだったけど、まあ良いか。プラスチック製だから安いだろうし、これからまだ溶けるから、いいや。
Parkingからバイクを引き出して、サイドスタンドかけずに跨ろうとしたら荷物の重みでフラフラと立ちゴケ・・・。不精をしてはいけませんな。荷物を積んだままだとなかなか起こせないので、荷物をはずして「よいショ!」。BMWはもっと重いから、鍛えないとなぁ。
d0859e26.jpeg5abd5992.jpegf57e8cd0.jpeg






Bulahdelahまでくると町並みが妙に懐かしい。15年前ブリスベンから帰って来るとき大雨に降られてここで休息したっけナ。Coffs Harbourでは給油とBig Bananaにて記念撮影。15年前はあんなに苦労して550キロ走ったのに、今じゃ屁のカッパだな。日が翳り始めた頃に1号線から外れて(Macleanて言う町で東にそれる)Yambaという町へ。ここはSurferの町みたいで、YHAにはSurferばかりが宿泊している。ここのYHAは出来たばかりみたいで凄くきれい。スタッフもフレンドリーで快適そうだが、俺は明日早朝出発だからなぁ。レトルトの野菜スープと白米を食べて、朝早いから早めに就寝。以外に疲れてますね。

Day 2
15/AUG/2009 Yamba NSW to Bundaberg QLD
ODO Meter 10,115.9km
7:00am Yamba出発・給油 150.2km / 7.37L
9:00am Tweed Head (NSWとQLDの境の町) 181.1km / 9.39L
12:00 Glasshouse Mountain 172.0km / 8.28L
2:00pm Gympie 87.9km / 4.67L
5:00pm Bundaberg 205.5km / 11.13L
ODO Meter 10,771.1km (本日の走行距離655.2km)
平均燃費: 19.57km/L

朝チェーンにオイルを注して空気圧をチェックして出発。
Yambaから1号線に出て北上開始。オーストラリア本土最東端のByron Bayに寄ろうかなと思ったけど、めんどくさいのでパス。そのまま1号線を上がり、NSWとQLDの州境の町Tweed Headにて。BPにて給油し、小腹が減ったので食パンを2枚そのままかじる。
Gold Coastにも寄らずBrisbaneもバイパスで左手に眺めながら通過。なんか味気ないけど、今回は“Tip”を目指すのが目的だから、まぁいいでしょう。

896a136a.jpegGlasshouse MountainのService Station (Mobile)にて給油と昼食。Bankers and Mashie (ソーセージとマッシュポテト)と言うメニューが6ドルだったのでそれを食う。ソーセージが写真のと違って、えらく安っぽいのが出てきた。美味くない・・・。
地図を広げて確認してたら、おっさんたちがこっちへ来いと招くのでそちらへ。Diesel(Harley)とBilly(Suzuki 800)に出会う。Childersにてデカイパーティがあるとのことで、Billyが歌いDieselはセュリティなんだとか。Bundabergは止めてChildersで泊まらないかと誘われたが、Farm PackerのメッカBundabergを見てみたかったので断わる。結構迷ったんだけどね。
Bundabergには5時ごろ到着して、地球の迷い方に掲載されてたバッパーに空き部屋確認。行って見ると、Check outが8時半以降からなので、違うバッパーを勧められる。

Bundypacker.jpgそれでCity Centre Backpackersってとこに宿をとることに。3人部屋なんだけど、3階建てベッドでいかにもFarm Packerが長逗留してるってところだったなぁ。旅人は珍しいらしく、宿のオバちゃんにも住人にも怪訝そうな目で見られたな。
レトルトのミネストローネと白米を食べてベッドでゴロン。なんか9時ごろから向かいのパブでストリップショウがあるとのことだったけど、やっぱり疲れているせいか寝てしまったよ。


Day 3
16/AUG/2009 Bundaberg QLD to Airlie Beach QLD
ODO Meter 10,771.1km
8:00am Bundaberg出発
9:40am Miriam Valle 155.1km / 9.18L
12:00 Rockhampton 168.1km / 8.47L
2:50pm Clairview 207.5km / 11.62L
4:20pm Mackay 142.8km / 7.85L
6:00pm Airlie Beach到着
ODO Meter 11,583.7km (本日の走行距離812.6km)
平均燃費: 18.14km/L

今日はBundabergからAirlie Beachまで800キロ以上走行なので、朝早くから出発。とは言っても、BundabergのBackpackersが8時にならないとCheck out出来ないので8時まで待つことに・・・。時間を短縮する為に、110-120キロのペースで巡航しようと思う。2日目から燃費が悪くなってるので、ハイスピードでの巡航は更に燃費を悪化するから、早め早めの給油が必要になってくるだろう。
それにしてもサトウキビ畑は朝の霧がひどくて前が見えない。ゴーグルにもウインド・ブレーカーにも水滴がついて、不快感満載。Gin Ginまで来て1号線(Bruce HWY)まで出ると霧は晴れて、快適に走行。
Rockhampton辺りから気候の変化を感じる。かなり暖かい。ただ単に昼だからかも知れないけど、トロピカル地帯に入った感じ。
Marlboroughにて給油しようと思ったけど、めんどくさいからClairviewまで行けるかな?って迷ってるうちにService stationを逃し、そのまま直進。戻るにも時間がもったいないので、「まぁ、大丈夫かな・・・」と不安を抱えながら走行。これが仇に・・・。155キロ当たりでメインタンクを使いきりリザーブに切り替える。最悪の燃費だ。Clariviewまでまだ50キロくらい有るから、もつか持たないかだな。
Clairview40キロ手前のRest Areaにて地元の人っぽい兄ちゃんに最寄のService Stationは20-30キロ先か少し東に外れるけど10キロ先のSt Laurenceと言う町にあるということ。安全策を取ってSt Laurenceで給油をすることに。これが大失敗。St Laurenceまで着いたが、なんとガソリンを売ってる店が日曜で休み・・・。往復で15分と20キロ以上を無駄に。仕方がないので、そのままClairviewを目指す。上り坂の途中で、プスンプスンとガス欠・・・。あーあ、やっちまいましたよ。しかもまだまだ先は長いって言うのに。
仕方がないので、やってきた車を止めて、次のService StationまでLiftしてくれと交渉。一台目が止まってくれた。NeilとJulian夫妻にClairviewのService StationまでLiftしてもらう。有り難いことに、ガソリンを入れたら。バイクまで戻ってくれるという。感謝!!

Clareview.jpg39cebe52.jpegなんとService Stationは1キロちょっと先に有るではないか!しかもClairviewの町手前だぞ。ガソリンをジェリ缶に入れてバイクまで戻ってもらい。握手して別れた。有難うNeil & Julian!
まぁ、そんなこんなで、1時間くらい無駄にしてしまった。給油はちゃんとしておこう。それにしても燃費がやけに悪いぞ。110-120キロのペースが悪いのか、それとも43丁のスプロケットのせいか?うーん、NSWではこんなことなかったのにな。
その後は順調に4時過ぎにMackayで給油(Shell)、5時半頃にProserpineに到着するが日が暮れかかっている。日没までにAirlie Beachに着かないと、カンガルーが出てくる。ヤバイ。なんとか日が落ちる手前でAirlie Beachの町に到着。疲れたー。取って置きのレトルト「キーマカレー」を食べて早めの就寝。

Day 4
17/AUG/2009 Airlie Beach QLD to Cairns QLD
ODO Meter 11,583.7km
7:10am Airlie Beach出発
7:15am Airlie Beach給油 148.9km / 8.47L
8:30am Bowen 79.1km / 4.17L
9:50am Ayr 113.7km / 5.73L
11:00am Townsville 81.8km / 4.02L
12:30pm Ingham 117.8km / 6.35L
1:40pm Tully 95.6km / 5.29L
4:00pm Cairns 到着
ODO Meter 12,217.2km (本日の走行距離633.5km)
平均燃費: 18.72km/L

今日は余裕ですね。BowenにあるBig Mandoで記念撮影と思ってたけど行き過ぎてしまった。帰り道で撮影すれば良いか。早めにケアンズに着くようにハイペースで進んでいくが、Inisfailを過ぎてケアンズ手前の3つの信号が長いこと長いこと。結構待たされる。わざと渋滞を作ってるんじゃないかってくらい待たされるし、次の信号に見事に引っかかる。最悪だ。
645ccd6c.jpegab5335fc.jpegd71ed762.jpeg







結局4時過ぎにCairns Central YHAに到着。
偶然マイミクのコバリエさんが同日にYHAに宿泊中で落ち合い、町を散策。
夕食までご一緒いただいて、独り旅の侘しさを解消させていただきました。

Day 5 18/AUG/2009 Cairns QLD
ODO Meter 12,217.2km
Wayne Leonard Motorcycle にて12,000キロサービスとタイヤ交換。
ODO Meter 12,223.6km (本日の走行距離6.4km)

7e06babc.jpegMagoichi02.jpg







9b8a6bd3.jpegRamen.jpg今日はワシもバイクも休養日。バイクはWayne Leonardにてサービスとノビー(イボイボの純オフロード)タイヤへ交換。Cape Yorkに向けて万全の体制で望む。
InformationでCape Yorkの詳細な地図を買ったり(Hema Map 9.95ドルもする)、町をぶらぶら。フードコートでチャイニーズの盛り放題を14ドルで食べる。ケアンズの外食はSydneyに比べて高い。観光地価格だな。Cape Yorkから戻ってきたら自炊だな。
Night Marketにてお土産やのオーナーマサさんと出会う。話が盛り上がり、Cape Yorkから戻ってきたらお土産を買う約束をした。
最後の夕食になるかもしれないラーメンをガンバランバって言う店で食べる。
ゆっくり休養できたし、明日からCape Yorkへ足を踏み入れるぞ!

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プロフィール
HN:
三郎
性別:
男性
職業:
革命家
趣味:
バイク・旅
自己紹介:
オーストラリアに移住して16年。遠く南の大陸から母国日本を眺めてみて危機感を感じてはや16年。なにか出来ないものかと考えて考えて、ようやく自分で行動することに数年前に思い当たる。とりあえず自分が出来ることから始めよう!ってことで、革命軍M-26-Julioをシドニーで結成。
誰かが世の中変えるのを待ってるだけじゃなく、自分で社会に貢献できることから始めよう。
世界を旅しながら色々な人と出会い革命の輪を広げていきたい。
2010年からおやすみ羊とBMW R1200GSで世界一周中!

Hasta la victoria siempre, Patoria o Muerte!

現在の愛車:BMW R1200GS 「Esperanza de la Tora」(世界一周)、 SUZUKI DR650SE 「孫市」(オーストラリア一周)
過去の愛車:Buell XR12R Firebolt, Yamaha FZ1, Yamaha TRX850, 、HONDA XR250R, Suzuki XF650 Freewind, Yamaha XV250 Virago
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