三郎とおやすみ羊のBMW R1200GSで世界一周の大冒険
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ピラミッドに舞い降りた天使 / My Angel of Egypt
Day 826: 2012年10月30日
Cairo to Tokyo (In an airplane to Japan)
82,141km
朝から眠いです。昨晩は12時過ぎまでブログを書いていたので、6時起きはキツイですね。
7時過ぎに出発し、いつもの如くアッタバ駅から電車でギザ駅まで。ギザ駅を出たら早速タクシーの客引きが寄って来ました。「20ポンドでどうだ。OKだろぉーー!?」、と。「いりません。」、と断りますが、「15ポンドでどうだぁ。OKだろぉーー!?」、っと。相変らずしつこいな。
バス乗り場(っていうか、適当にバスを停めて乗るんですけど)、丁度ハラム行きのコレクティーボ(ミニバン)が来たので、それに乗り込みます。1ポンド。
最初は満席でしたが、だんだんと人が降りていって、最終的にはワシら日本人4人だけ、となりました。
そしたら、「ピラミッドはここで」、と降ろされてしまったワシら・・・。あれ、ピラミッドはもうちょっと遠かったような・・・?
恐らく運転手は他の客がいなくなったので、外国人のワシらを騙して降ろし、再び駅の方に向かって小銭を稼ぐ、そんな感じがしましたね。
ピラミッド遺跡郡入り口まで歩きます。今日は砂が舞ってる様で、視界が悪いですね。普段なら大通りからもはっきりと見える大ピラミッドが霞んでいます。
ピラミッド遺跡郡いはいると早速モノ売りが・・・。やはり今日は先日と比べて観光客が少ないので、ウザイ奴等が寄ってくることが多かったです。
ピラミッド自体も砂っぽい大気で霞んでいるので、ちょっと見劣りがしますね。ケンさんとワシは以前に来ているのでいいのですが、コウイチとアキコちゃんが可哀想。
今日も先日と同じ感じで、第1ピラミッド、第2ピラミッド、第3ピラミッド、そして展望台の順に周ります。
第2ピラミッドの天辺付近の石灰岩の化粧石はなんか崩れて落ちてきそうなんですが、落ちないんですね。
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先日も書きましたが、散乱している化粧石は花崗岩なんですね。コウイチと比べるとその大きさがわかります。
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第2ピラミッドの基礎部分の石材は巨大。このサイズの石材は河岸神殿やアビドスのオシレイオン以外には見られないのです。
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第3ピラミッドの遠望。衛星ピラミッドを従えていて、なんだか誇らしげですね。第1、第2ピラミッドと比べるとかなり小さいのですが、第3ピラミッドだけを見ると、結構威厳があるんですよ。
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展望台まで行ったころには、コウイチもアキコちゃんもバテていました。なのでスフィンクスを見たら帰ろう、ってことに。
スフィンクスに行く途中にある第2ピラミッド前の神殿。カフラー王の葬祭殿、といわれています。ここも巨大な石灰岩を使い、その外側に花崗岩の化粧石を張り巡らせていたみたいです。
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ワシはちょっとトイレに行ってたんですが(使用料3ポンドも請求されます)、ケンさんたちは河岸神殿とスフィンクスを見学して丁度ワシが河岸神殿の入り口に来たとき、出てきたんですね。
で、また入ろうとしたら、なんか「チケット見せろ」だの、「キミはさっき入ったから駄目。1人1回だけ。」などと抜かすオヤジたちがいて、頭にきました。この遺跡群にはチケットが無いと入れないので、当然ここにいる、ってことはチケットを買って入ってきてるのです。しかも、過去2回ここでチケットを見せろ、とか1人1回だけ、なんてことは無かったのです。しかも、制服も着ていないし、バッジもつけていないので、本当の係官かどうかも怪しし。
ワシはもう見る気もなくして、入り口の外でアキコちゃんが出てくるのを待つことに。
しばらく待っていたら、先ほどのオヤジが、「入っていよ。ノープロブレム」と。なんなんだよ一体。ワシはこの時点ではエジプトに二度と来たくは無い、って思っていました。
まぁ、そういうなら、と河岸神殿とスフィンクスを見学に。
そうしたら、先日ここに来たときにいたモノ売りの少年がいました。「ナディアはいるの?」って訊いたら「呼んできてあげるよ!」と少年。
しばらく待っていたら、ナディアがやって来て、満面の笑顔での再会。「スフィンクスを見に行こう!!」とナディア。
スフィンクスを見ながら、ちょっと歓談。
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そうしたら、若者たちが一緒に写真を撮りたいと。これはナディアが撮ってくれた一枚。
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コウイチたちにも絵葉書をプレゼントしてくれて、しかもスフィンクスとのトリック写真をワシら4人全員時間をかけて撮ってくれるんです。
どうです、ナディアが撮影したのです。上手でしょう!?
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「明日もここに来る?」、とナディア。
「残念ながら今夜日本に帰るんだよ。」、って言ったときの、ナディアの悲しい顔は忘れられません。
「でも、また戻ってくるでしょう? また会えるでしょ?」、とナディア。
「うん、何年かわからないけど、また戻ってくるよ。また会おう。」。本心からそう思いました。
先ほどまでエジプトは嫌いになっていましたが、ナディアがワシのエジプトに対する想いを一気にポジティブなものにしてしまいました。
「1人に人間によってその国の印象は決まる。」、とアメリカ人のジェフは言っていましたが、ナディアは当にその人ですね。
いや、ワシにとっては当に天使です。ピラミッドに、エジプトに舞い降りた天使。
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キミに会うためだけでも、この国に戻ってくる価値はある。
本当にありがとう。
この記事を書いているときも、目頭が熱くなるのを禁じえません。
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さて、今夜11時20分発エジプト航空、成田行きに乗って我が祖国日本に一時帰国です。まぁ、旅の一環なので、あんまり実感というか、特別な感じはしないんですけどね。しめ鯖が食べたいな。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
一時帰国前最後の日にナディアに再会できて本当によかったです。エジプトの旅の印象がこ彼女のおかげでいいものになりました。さて、明日は2年と3ヶ月ぶりに日本の大地を踏み、空気を吸います。そして美味い飯!!!
本日も「世界一周」ボタンをクリックして応援をよろしくお願いいたします!!
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82,141km
朝から眠いです。昨晩は12時過ぎまでブログを書いていたので、6時起きはキツイですね。
7時過ぎに出発し、いつもの如くアッタバ駅から電車でギザ駅まで。ギザ駅を出たら早速タクシーの客引きが寄って来ました。「20ポンドでどうだ。OKだろぉーー!?」、と。「いりません。」、と断りますが、「15ポンドでどうだぁ。OKだろぉーー!?」、っと。相変らずしつこいな。
バス乗り場(っていうか、適当にバスを停めて乗るんですけど)、丁度ハラム行きのコレクティーボ(ミニバン)が来たので、それに乗り込みます。1ポンド。
最初は満席でしたが、だんだんと人が降りていって、最終的にはワシら日本人4人だけ、となりました。
そしたら、「ピラミッドはここで」、と降ろされてしまったワシら・・・。あれ、ピラミッドはもうちょっと遠かったような・・・?
恐らく運転手は他の客がいなくなったので、外国人のワシらを騙して降ろし、再び駅の方に向かって小銭を稼ぐ、そんな感じがしましたね。
ピラミッド遺跡郡入り口まで歩きます。今日は砂が舞ってる様で、視界が悪いですね。普段なら大通りからもはっきりと見える大ピラミッドが霞んでいます。
ピラミッド遺跡郡いはいると早速モノ売りが・・・。やはり今日は先日と比べて観光客が少ないので、ウザイ奴等が寄ってくることが多かったです。
ピラミッド自体も砂っぽい大気で霞んでいるので、ちょっと見劣りがしますね。ケンさんとワシは以前に来ているのでいいのですが、コウイチとアキコちゃんが可哀想。
今日も先日と同じ感じで、第1ピラミッド、第2ピラミッド、第3ピラミッド、そして展望台の順に周ります。
第2ピラミッドの天辺付近の石灰岩の化粧石はなんか崩れて落ちてきそうなんですが、落ちないんですね。
先日も書きましたが、散乱している化粧石は花崗岩なんですね。コウイチと比べるとその大きさがわかります。
第2ピラミッドの基礎部分の石材は巨大。このサイズの石材は河岸神殿やアビドスのオシレイオン以外には見られないのです。
第3ピラミッドの遠望。衛星ピラミッドを従えていて、なんだか誇らしげですね。第1、第2ピラミッドと比べるとかなり小さいのですが、第3ピラミッドだけを見ると、結構威厳があるんですよ。
展望台まで行ったころには、コウイチもアキコちゃんもバテていました。なのでスフィンクスを見たら帰ろう、ってことに。
スフィンクスに行く途中にある第2ピラミッド前の神殿。カフラー王の葬祭殿、といわれています。ここも巨大な石灰岩を使い、その外側に花崗岩の化粧石を張り巡らせていたみたいです。
ワシはちょっとトイレに行ってたんですが(使用料3ポンドも請求されます)、ケンさんたちは河岸神殿とスフィンクスを見学して丁度ワシが河岸神殿の入り口に来たとき、出てきたんですね。
で、また入ろうとしたら、なんか「チケット見せろ」だの、「キミはさっき入ったから駄目。1人1回だけ。」などと抜かすオヤジたちがいて、頭にきました。この遺跡群にはチケットが無いと入れないので、当然ここにいる、ってことはチケットを買って入ってきてるのです。しかも、過去2回ここでチケットを見せろ、とか1人1回だけ、なんてことは無かったのです。しかも、制服も着ていないし、バッジもつけていないので、本当の係官かどうかも怪しし。
ワシはもう見る気もなくして、入り口の外でアキコちゃんが出てくるのを待つことに。
しばらく待っていたら、先ほどのオヤジが、「入っていよ。ノープロブレム」と。なんなんだよ一体。ワシはこの時点ではエジプトに二度と来たくは無い、って思っていました。
まぁ、そういうなら、と河岸神殿とスフィンクスを見学に。
そうしたら、先日ここに来たときにいたモノ売りの少年がいました。「ナディアはいるの?」って訊いたら「呼んできてあげるよ!」と少年。
しばらく待っていたら、ナディアがやって来て、満面の笑顔での再会。「スフィンクスを見に行こう!!」とナディア。
スフィンクスを見ながら、ちょっと歓談。
そうしたら、若者たちが一緒に写真を撮りたいと。これはナディアが撮ってくれた一枚。
コウイチたちにも絵葉書をプレゼントしてくれて、しかもスフィンクスとのトリック写真をワシら4人全員時間をかけて撮ってくれるんです。
どうです、ナディアが撮影したのです。上手でしょう!?
「明日もここに来る?」、とナディア。
「残念ながら今夜日本に帰るんだよ。」、って言ったときの、ナディアの悲しい顔は忘れられません。
「でも、また戻ってくるでしょう? また会えるでしょ?」、とナディア。
「うん、何年かわからないけど、また戻ってくるよ。また会おう。」。本心からそう思いました。
先ほどまでエジプトは嫌いになっていましたが、ナディアがワシのエジプトに対する想いを一気にポジティブなものにしてしまいました。
「1人に人間によってその国の印象は決まる。」、とアメリカ人のジェフは言っていましたが、ナディアは当にその人ですね。
いや、ワシにとっては当に天使です。ピラミッドに、エジプトに舞い降りた天使。
キミに会うためだけでも、この国に戻ってくる価値はある。
本当にありがとう。
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